「ちょっと行ってくる…留守を頼む…栗原」 俺は椅子を立ち上がった。 「待ってください!社長」 「経理課に行く!一人…思い当たる女子社員が居るんだ…」 早く…自分の目で確かめたい。 彼女が華か否か・・・ 俺を制する栗原の声を無視して… 大切な仕事を放り出して扉の外に出て行く。 「何処に行かれるのですか?社長」 小畑が俺の声を掛ける。 「経理課に行く…20分で帰って来る…」