あれから一週間ーーーー


あたしは新と全く話していない。



違う。話せないんや。



「先輩・・・・」
『小夜!!ちょっと来て。』


話し掛けようとすると由宇ちゃんに話し掛けられるから。




「あっ。うん。」



あたしたちは廊下にでる。



『あのさ、俺・・・・小夜が好きなんだ。』



「え・・・・嘘やろ?」



フルフルと首を横に降っている由宇ちゃんを見て、本気だとわかる。




「嬉しい・・・・嬉しいけど、けどな、あたしは新が好きやねん・・・・ゴメン。」



『そっかぁ・・・・でもこれから俺、頑張るから。好きになってもらえるように。』


その瞳が強くて、断ることが出来なかったーーーー




カタン・・・・