「……一発いかがですか?」
「え゛!?暴力はおよしください!?」
なんだこの芝居は。
「……で、僕と付き合ってよ?」
ふっと、頭がこんがらがってきた。思考停止まで、あとちょっとだ…。
「ね???」
優がどーたら言うし、こっちは思考停止寸前だし……
「今度、返事聞かせて??」
「あ、うん」
あっさりと向こうが別れてくれた。
でも、あの優の事だから、きっとしつこいんだろうなぁ。
どーしましょうか!!!!?
ってゆーか、今日キスされた分は一発やってやらなきゃなあ……
「オイ、夏香」
階段の死角からでてきたのは、優じゃなくて、勇だった。
「ゆ、勇!?」
「さっき、宮本だっけ、と会ったんだけど」