「まぁいいや。また連絡するね」
そう言ってお互い帰ろうとした。
その時。
「あ、アレは……」
見覚えある後姿。
「あれって…元カレくん???」
もーちょい優しい言い方無いの???
でも、優の言う通り、そこに見えるのは紛れもなく勇。
「アイツ、どーせカノジョでもできたんじゃない??」
「え、早くない!?」
学校の違う優はびっくり仰天だろうけど、
うちの学校の半分以上の人は、カレカノいなくなったら、
すぐにまた作るような人ばっかり。
別に変じゃない。
「あ、1人じゃん、元カレくん」
よく見たら、こっちに来た。
「君でしょ?俺のカノジョに手ぇだした、宮本優ってのは」
目の前の二人の間の悪~い空気。
居たくねぇ。でも、私絡みだ、この空気。

