「あっれぇ…どこだココ?」
始め、何されてここに来たのかさっぱりわからなかった。
耳に残っている、ぎゃんぎゃん騒ぐ声と泣き叫ぶ声。
あと、怒鳴る私の声。
そっか、昨日、優のトコ行ったら、虐待するクソ両親とばったり会っちゃって、それで私、食って掛かったんだ。
オチとしては、ナイフで手首切られた…
もーちょいで危うく死ぬところだったらしい。
ガラガラッ
病院の扉が開いた。看護婦だ。
「ぎやーーーーーぁ!!!」
優以上の悲鳴を上げる、隣のベットの男の子。
大変な子の隣だな、私。
「あら、夏香ちゃん、目、覚めたみたいね」
はぁ。見たらわかるだろ。
「優くん、って言う子があっちにいるの。会ってあげて?」
面倒くさい………