お願い、こっち来ないで?




「面白い事言うねぇ」


ようやく見れた優は言うまでもなく、傷と涙だらけ。


傷は後でなんとかするけど、泣くのはヤメロ。



「もういいって。だから、だから…」


小さい声で、最後聞こえなかった。


「っ!!」


殴られた。やっぱコイツら、人殺しじゃん。


ぎゃんぎゃんうるせーし。


見た感じ、ナイフも銃も持ってなさそう。


多分本気出してマジでやったら、逆に私が人殺しになれるよ…?



ガンっ



手に鈍い物が強く当たった感覚がした。


「もぉぉーーっ。ダメだってばあぁぁ!!!!」


泣き叫ぶ優。


「リク黙ってろ!!人殺されーそなの、私が放っとくかっつーの!!!」