「ん?」 「あ、夏香。 何かと弱いの多いんだねー」 いたずらっ子の顔になっている優。 「催眠術とか、さ。 頭の回転早くなって、あ、知恵熱か」 コ、コイツめ……。 「バカにするな」 「お父さんとお母さん、多分僕の親に殺されたって」 「ハッ!?」 急に起き上がったせいか、頭痛が走った。 「たぁーーーっ……」 「夏香、バカだよ。 だから余計気を付けないと…」 悲しい目をしてた。 私には向けられてはいなかったけど。 「とりあえず、夏香はまだ寝てな?」 寝てな、って……。