だけど、ちゃんと普通に生活できている。 ――プルルルルル、プルルルルル―― 家電が鳴った。 「ハイもしもし坪井です」 『〇〇警察署だが……』 「ああ、」 『君たちの親が、行方不明なんだよ』 「ハァ!?」 『家にいないだろ?』 「…は、はいぃ…」 一昨日だって、お金…。 『昨日、宿泊先の民宿を出たんだが…』 「なんでわかるんですか!?」 『行ったんだ、君たちの両親に会うために』 なんか、急。 急すぎて、ワケわかんない………。