お願い、こっち来ないで?



「そー言えばさ、お父さんとお母さんは、


僕ら外出禁止なの知ってる?」


自分で作ったのを頬張りながら、優は聞いた。


「あ?うん。だからそれまでは出かけてるとか言ってた」


かなーり無責任。


「大変だねー」


「でもそれなりにすぐには見つかるでしょ」


「そっか」


一旦会話が途切れた。


「じゃ、どーする?」


この莫大的な質問。


「……何が?」


重要な事が抜けてる。


「へへっ、色んな事」


「ちゃんと言え」


「現実的に、ご飯とか」


「作れ」


「コンビニで買おうよー」


「毎日はイヤだ」