「……今さ、立て続けに3通くらいメール来たんだけど」
手の中のケータイが、メールに怯えてた。
「やるよね~、アイツも」
「ってかいー加減家帰れ」
「じゃあ来てよ」
「面倒」
何かずっと阿呆な漫才チックな事の繰り返しだよな、さっきから……。
「で?メールは誰から?」
「言わずとも知れてる彼女ですが」
「あ、やっぱりぃ?」
なら聞くなよめんどっちぃ。
「居るんなら片付けてよ、メール」
「催眠術、コワイの?」
「ビビりな性格した奴には言われたくねぇな」
「僕ビビりじゃないしー」
何処が!?
と言うツッコみは面倒だから放っといた。
なんかぶつくさ言いながら、メールのお掃除をしながら、こう言った。
「一体なぁんでこーなっちゃったのかなぁ」
……はぁ。無自覚って死刑にしてやりたいほどの罪だ。