ノンシュガーで甘いキミ





その人が同じクラスのクラスメイトだと認識するのにそう時間はかからなかった。




〈塔桜学園駅――…〉




電車のアナウンスが響くと同じタイミングくらいに

寝ていた男の子はぱちくりと目を開いて。




ふとあたしの方を向くと




「…あ、赤池さん」




にこって、人懐こい笑みを浮かべた。




「……ど、どうも…」




てか、あんた誰だ。
あたしの事、認識してくれてありがとう。
けど、あんた誰だ。




「…俺寄り掛かって寝ちゃってごめんね」




「え、あ。ううん」




結局大して正確に認識も出来ないまま、その男の子はさっさと先に学校に向かってしまって。



結局、あれ誰だったんだ。
と思ったのは言うまでもない。











そして。


その男の子が自分の前の席の渡瀬くんだと知るのは、


その15分後の出来事である。