裕太side

にしてもどこら辺探すか~やみくもに探しても駄目だろうからな~はぁ..。

ガサッ!!草むらから鳴き声が聞こえる。

『キュ~』

狐?か..可愛い~。狐を抱きしめた瞬間。

グンッ!!思いっきり上に浮いたと思ったら。罠に引っかかったようだ。

「うわぁ!!なんだこれ」

「よし!引っかかったな!!兎め!!」

「おい!!ガキ早くおろせ」

「ん?なんだお前」

「いいからおろせ!!」

「これはこれは..ぷっ...ぷははは!!傑作だ。」

何だ、この失礼なガキは。

「何がおかしい」

「だって..アハハハ!!おさむハハハ」

イライラ...。

「いい加減にしろー!!」

「あ~面白い。」

笑いすぎて涙目になっている。

「降ろしてくれ」

「え~どうしようかな~。」

このガキ..!!

「そうだいいこと思いついた。もし俺の一日子分になるっていうならいいよ。」

「はぁ!!」

「嫌ならずっとそうしてれば」

子分になるのは嫌だけど、このままだと笑いものになる..それだけは嫌だ!!しょうがないここはなるしかない。

「ああ..いいぜ」

「えっ...ホントに?」

「やった~」

これが、こいつとの出会いだった。