次の日の朝、私は腹痛で学校を休んだ。

「ごめんね、秋斗…」
今朝私が腹痛を訴えたとき「春ちゃんが心配だから僕も休む」と秋斗が言ってくれた。
「気にしないでいいよ、今日はゆっくり休んで、ね?」

…秋斗は、いつも私の体調が悪いと「自分も休む」と言ってくれる。
(それはうれしいんだけど…)
正直、秋斗の出席数はこの春が終わる段階で明らかに足りない。
「…秋斗、私のことはいいから、遅刻してでも学校に行って?」
私は自分のことよりも、秋斗のことの方が気掛かりだった。
しかし秋斗は、
「心配してくれてありがとう春ちゃん。…でも、大切な従兄弟を1人にはできないから…」
それに、体調も心配だし。、と私の心配をする。

…私は、秋斗のこういうところはとても心地好いと思っている。

だから、今は秋斗の好意に甘えることにした。