歌姫の恋



~朝~


探しながら登校してきたが、なかった。
誰かが拾ってくれたのだろうか・・・。

「席につけー」

先生が教室に入ってきた。

「今日は大事なお知らせがある。と、その前に美鶴。」

「は、はい!」

「これ、お前の生徒手帳だろ。」

昨日落とした生徒手帳を先生が私に差し出す。
やっぱり、誰かが拾って、学校まで届けてくれたんだ!

「ありがとうございます!でも、誰が?」

「あぁ、この人が拾ってくださったらしい。」

先生の視線にみんなが注目する。
教室に入って来たのは、昨日のガリ男だった。

「うっえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

「なんだその驚き方。」

ガリ男が話し出す。

「いいか。今ニホンが戦争中なのはわかっているな。多くの人が亡くなっている。
時期にココも戦場となるだろう。」

いきなりの話で、みんな混乱している。

「そんな悲しい現実から一つだけ、希望があると研究でわかった。
それは・・・美鶴の歌だ。」

「私の歌!?」

みんなが私を見る。
初めてだこんなに目立つこと。

「お前の歌声は特殊な・・・」

ガリ男が何を言っているのか、さっぱりわからない。
でも、一つだけわかった。

「私の歌には希望がある」