それでも世界はまわる -white snow-

美佳はため息をつく。

「・・・ね、ミオ、知らん?」

それも無視。二人は楽しそうに笑い話を続ける。

(なに・・・これ・・・)

美佳は声を失った。

世界中で一人ぼっちになったような感じがした。ものすごい脱力感に襲われた。

やがてして、とぼとぼと歩き出す。