それでも世界はまわる -white snow-

教室のドアまであと二歩・・・。

一歩・・・。

「ミオっ!」

激しくドアを開いたと同時に、ざわついていた教室が静まり返った。

校長室に行く前は気付かなかったが、誰しもが美佳と目を合わせようとしない。そればかりか非難の雰囲気を醸し出している。
美佳は初めてその空気を重く感じた。

しかし今は美緒奈を探すことが先決だと思った。
早く元通り中学三年生に戻してもらわなければ。