それでも世界はまわる -white snow-

「け、結婚っ!?」

美佳は自分の目を疑った。

「な、何を言ってるんだね、風吹くん・・・。ちゃんと君の希望通りお色直しは二回に・・・」

「結婚!? 待って待って、誰と誰がですか!?」

「僕と美佳」

「あたしとりおん君っ!?」

平然と答えるりおんに、畳み掛けて混乱した。つないでいる手が震える。

「どぉしたん、美佳。今日なんか変だろ?
 だいたいりおん君なんて呼び方、もう一年くらい昔じゃん」

「え? え?」