地元の山で培った美佳の勘は捨てたものではなかった。

「あ、美佳」

初めに降りた階段の下で、りおんを発見することができたのだった。

「りおん君」

(・・・あれ? このシュチエーション・・・どっかで・・・)

デジャヴ?

大神山高校の制服をすらりと着こなしているりおんが立つ。
美佳が覚えているより少し高い身長にスーツのようなブレザーはとても似合っていて、りおんを一段と格好良く見せた。