それでも世界はまわる -white snow-

部屋を出てからも、りおんは一人ずんずんと進んでいく。

「ね、ねぇねぇりおん君! 待って待って、あたし・・・いまいち状況がつかめんのんだけど・・・」

ぐっとりおんの左腕を引っ張る。

「なんで分かってないん。韓国行くんだよ、僕と美佳で」

りおんは振り返るなり、そうきっぱり言い切った。