校長は更にふっと笑みを浮かべ、両手を組んであごの下へ持って行った。
「これを機に県全体を盛り上げようという会議に出席することになってね、そこで私がある提案を出したのだよ。
学生の交流事業を行ってみないか、と。若者たちから両国の絆が深まれば、それは根強いと思わないか?」
「・・・はぁ」
美佳は曖昧な返事を続けた。
りおんが隣の美佳をふと確認する。
彼女はともかく、この頃からりおんには校長の言わんとすることがうっすらと予想できていた。
「これを機に県全体を盛り上げようという会議に出席することになってね、そこで私がある提案を出したのだよ。
学生の交流事業を行ってみないか、と。若者たちから両国の絆が深まれば、それは根強いと思わないか?」
「・・・はぁ」
美佳は曖昧な返事を続けた。
りおんが隣の美佳をふと確認する。
彼女はともかく、この頃からりおんには校長の言わんとすることがうっすらと予想できていた。



