それでも世界はまわる -white snow-

「えっ? だ、大丈夫? どこもケガしてない?
 いや、遅れたのは全然いいんだけどさ・・・ぶち心配しとったんよ」

「あぁ・・・見ての通り長袖長ズボンじゃけぇね。大丈夫。心配してくれて、ありがと」

珍しいことにりおんがとびきりの笑顔を見せてくれたのは、もう校長室の前だった。

「また今度、ゆっくり二人でおりたいな」

「あぁ、約束する」

りおんはドアをノックした。


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