この部屋は資料が日に焼けることを防ぐため全ての窓にカーテンがかけてある。
――真っ暗だ。眠っていた時の美佳の意識のように。
その地の果てのような闇の奥に美緒奈の姿が浮かび上がった。
「ミオ・・・? なにすんの?」
美佳は恐る恐る近寄っていく。
不思議なことに、あんなにたくさんあった机や棚に全くぶつかることなく歩くことができた。
「美佳」
ポツリと美緒奈は呟く。低く、呪いの言葉でも口にするように。
「・・・っ!」
瞬間、美佳は何者かに両腕を掴まれた。
暗くて見えないが片腕ずつ二人に引っ張られているようで、美佳がどんなに抵抗してもぴくりとも動かせなかった。
――真っ暗だ。眠っていた時の美佳の意識のように。
その地の果てのような闇の奥に美緒奈の姿が浮かび上がった。
「ミオ・・・? なにすんの?」
美佳は恐る恐る近寄っていく。
不思議なことに、あんなにたくさんあった机や棚に全くぶつかることなく歩くことができた。
「美佳」
ポツリと美緒奈は呟く。低く、呪いの言葉でも口にするように。
「・・・っ!」
瞬間、美佳は何者かに両腕を掴まれた。
暗くて見えないが片腕ずつ二人に引っ張られているようで、美佳がどんなに抵抗してもぴくりとも動かせなかった。



