それでも世界はまわる -white snow-

「・・・ミオ!」

美佳は走り出した。

偶然か必然か、教室を出てすぐに美緒奈を発見することができた。
二年四組の隣にある資料室に長い黒髪をなびかせて入って行った。

美佳も、右手を伸ばしたまま彼女を追って薄暗い教室へ足を踏み入れる。

「ミオ、ミオ! どこにおるん!?」

「ここだよ」

バタンッ!

急に扉が閉まった。