「よし、木村入ってこい」
ガラッ
コツコツコツ
私は教卓の前まで歩く。
『初めまして、木村 楓です。』
私は軽く自己紹介をした。
「仲良くしてやれよ、それじゃ俺は職員会議に行くな。木村の席は1番後ろの窓側の席な」
それだけ言って担任は出ていった。
「「「ギャハハハハハ!!」」」
「嘘だろ」
「まじで?」
「まじ地味子じゃん」
「つーか芋いし」
「残念すぎー」
化粧の濃い化け物たち
カラフルな頭の奴ら
次々と悪口が止まらないクラスの奴ら。
好き勝手なことを言われてるが仕方ないと思った。
だって私の格好は
黒髪の2つ縛りでダテ眼鏡をつけ、スカートは膝下ではいているのだから。
どっからどう見ても地味子。
周りから色々言われるのは慣れてるからすぐ自分の席に着いて眠りに入った。

