たった一度きりの自分の人生なんだから
誰が何を言おうと最後に決めるのは自分。
たしかにそうかもしれない。
でも、こんなことを言うと、
「そうでしょ?じゃあ・・・
うちが決めたことだから止めないでね」
もしものことが現実になりそうで怖かった。
お互い近所に住んでるなら、
とうの昔に直接二人で会って
りかの体を
ぎゅっと抱きしめてあげているはず。
もしもの出来事があったとしても
身をもって彼女を止めることができる。
でも遠距離であるがゆえ
気軽に会ったり、抱きしめたり、
それこそ、もしものことがあっても
彼女の命を助けられないかもしれない。
いざというときに何もできない、
メールでしかつながりがもてない
そんな自分がとても悔しくて憎かった。