帰り道…誰かがつけて
きているのは気づいていた。




何者だ?

いつもと雰囲気が違う。


殺気も感じるが……

不思議な気配がした。






「……気づいてるやろ?」



いきなりソイツは喋った。


急いで振り返るが…



……遅かった…。




バキッ…


ソイツは俺の側頭部を
蹴飛ばした。



速い。

というより…
人間のスピードじゃない。


蹴りの威力も半端じゃない。



「…ぐっ…!」



頭を抱えなんとか立ち上がる。




「ふっ…美崎恋斗。
……間違いないか?」


「なぜ俺の名前を…?」


「ハハッ…
質問おかしいで?
まず俺が何者か…
そこやろが。」


「へっ…そうだな。
教えてくれる気あるのか?」


「…ないけどな」




いつもと違った喧嘩が始まる。