“お見合い” その言葉を聞いた瞬間に、兄様は過剰反応を見せた。 「お見合い、だぁ?」 「え」 眉間に皺を寄せ、 見たこともないような、般若のような顔つきになっていた。 …え。 コレ、兄様、なの…? 「あ、あの…」 「…いつだ」 「え?」 「いつだと聞いているんだ」 「あ、…明日…」 怒りに震える兄様を私はどうすることもできないので、質問に答えるというだけをした。