私は彼女におとなしく付いて行った。 ……なんだかこの雰囲気といい、どこかで…? 「…白蕗さんは、ご兄弟とか…?」 「兄が1人います」 「あ、私と一緒ですね」 っていうか、彼女、名前なんて言うのだろう。 学校ではおとなしいキャラでいるから、 “あの時”みたいなことは全くみんな想像できないだろう。 今のこの学校でのキャラは。 そして、数学準備室に着いた。 するとノックもなしに、 「お兄ちゃん!」 そう言って入って行った。 え?! て言うか、『お兄ちゃん』?!