「趣味は、…そうですね。ピアノにヴァイオリンなどですね。
生花やテニスも好きです」
「料理は出来ますか?」
「はい、大したものは作れませんが、得意なほうです」
私への質問があって、
「遥翔さんのご趣味は?」
「そうですね、僕は最近は株投資などをしています」
「まぁ、素晴らしいですね。
株は難しいでしょう」
「まぁ…。
ですが、わかってくると楽しいんで」
この話から、同じ財閥の跡取り同士だけれど、私と彼とのレベルの違いを感じた。
「…じゃあ後は若い人同士で…。ねぇ?菊子さん?」
「そうですね、私達は下でお茶をしているわ」
と2人は出ていき、私たち2人となった。
え…っ。
ちょ…っ!
パタン、と閉められ、私はガクッ、と肩を落とした。


