お祖母様が襖を開けて、中に入った。
するとそこには、
超美男子、属に言うイケメンがいた。
うわ…っ綺麗な顔…。
と思いながらも、その気持ちをまたも静めて、
「本日はお日柄もよく…晴天に見回られ…このような席を設けて下さってありがとうございます。
ご挨拶遅れましたが、お初にお目にかかります。
私、白蕗 更紗と申します」
つらつらと言えた自分がすごいと思った。
そして私は座ったまま深く頭を下げた。
「礼儀のよいお嬢さんね。
わたくしは、相澤 嘉乃【あいざわ よしの】よ。
そしてこちらが…」
「相澤 遥翔【あいざわ はると】です。
どうぞ、本日はよろしくお願い申し上げます」
一通り挨拶をし終え、
「更紗さんのご趣味は何を?」
お見合いの醍醐味と呼ばれる質問。
私はかなり頭をフル回転していた。


