「今日は、暁煌のめでたい日だからな。 お小言は家に帰って二人きりになってからだ」 「…っ、」 「何だ?言いたいことがあるなら言ってみろ」 はあ。 もう、溜め息どころじゃない。 この注目。 ――――どうにかしてくれ。 だが。 「暁煌」 「はい」 「入学、おめでとう」 お互いを未だに思いやり、バカップルのようで偶に嫌になる時もあるけど。 沢山の愛情をくれる、この両親。 やっぱり、俺にはこの両親があってる。 そして、 「…ありがとう」 いつか。