「何かいいの、できたっぽいな」 私の表情を見てか、遥翔がそう私に声をかける。 「うん!暁煌…ってどう?」 「ふーん、で漢字は?」 「暁って言う字に、煌めくで、暁煌! 夢が実現して、見える世界が煌めくようにって」 「…いいんじゃね?なんか、“相澤 暁煌”ってしっくりくるし」 何か、あっさり決まってしまったから、どうかなって思ったけれど、自分の子供ができるんだと思ったら嬉しくなった。 暁煌―――。 元気で生まれてきてよ? 君との思い出、たくさん作りたいな。 ーEND-