「…わかった。 …見合い相手は、相澤の御曹司とだ」 「…相澤…」 相澤…って、私でも知ってる。 白蕗に匹敵するほどの名家中の名家で、大財閥だ。 …そんな所と私が…? 「相澤の長男とみたいだから、更紗と同い年か1つ上だわね」 「次男はまだ中学生だっただろう」 「長女もいたみたいだけど…」 そんな話も、今の私には聞こえていなかった。 …明日。 その日を迎えるんだ。