人を惹きつけるあなた。
文武両道なあなた。
ねぇ?
あなたの隣に堂々と立つためにはどうしたらいいの?
私は私に問いかける。
私がこんなにも他人に惑わされるのは、自分に自信がないからだと思う。
もっと私が、私自身に自信があったのなら。
きっと、こんなにも人の言葉一つで惑わされずに済んだのだと思う。
だけど私はあなたの隣に立ちたい。
一緒にいたいの。
その想いだけじゃ、やっぱりいけないのかな?
通用しないのかな?
「…っ」
ついた。
遥翔が待つ、客間に。
ドキドキする。
あんな態度をとってしまったから、何を聞かれるかと思うと。
ねぇ、遥翔。
私のこの不安。
あなたは取り除いてくれる?


