ーーーーーーー 暫く私は立ち止まったままだった。 歩く気にもなれなくて、 ただ私は苦しくて。 「本当に、さよならをしなきゃいけないのかな…」 私は最終決断をしなければならない、と思っていた。 ズルズルとは、したくなかったから。 だってそれは、 ーーー自分で自分自身を苦しめるだけだから。 だけど、 『さよなら』とだけはしたくなくて、 考えることを躊躇してしまう。 「離れたくない…っ」 これが、 私の本心だとわかっていながら、 私は、 「だけど…っ、」 決断してしまう。