「更紗さんは高2、だったよね」 「あ…はい」 「あたしは高3なの」 高、3―――。 1つしか違わないことにも驚きを隠せない。 「…まぁ、留年しているから、普通なら大学1年よ」 「え…」 「『なぜ』って聞きたそうな顔ね。 …まぁいいわ、教えてあげる。 これは遥翔も知らないことなの。」 『だから、内緒にしていてね?』 と妖艶な顔で私に言う。 そんな1つの表情でも、大人の色気を醸し出す彼女は本当にきれいな人だと。 そう思わせる。