―――歩くこと数十分。 赤坂に辿り着いた。 …やっぱ人多いな。 私はスタバへと歩いた。 ―――だけどその前に、 しなくてはならないことがある。 私は歩いていた足を止め、後ろを振り向いた。 「…誰?わかってるのよ、ずっと私の後を着いてきていることくらい。 早く出てきなさい」 そう。 家を出た辺りからずっと、私の背後には影があった。 気付いていたけれど、 白蕗の者だったら、まぁ良いかと思い、放っておいたのだけれど。 …流石に白蕗の家の者ではないな、と確信したので、問うことを決断した。