あの時のニュースと言うのは、
―――相澤グループは〇〇社との会合に次期跡取りの遥翔様も参加させていた。
と言うニュースだった。
そのときはまだ遥翔とは知り合っていなくて、私自身もそこまで興味を抱いていなかった。
だが、大人と対等の話をし、圧倒的なカリスマ性、威圧感、全てにおいて完璧である、との評論。
そして、
“将来、絶大的な支持と社会的地位、日本の財閥界の中枢になることは間違いない。”
と言われていた。
あの時は私と同い年で『まさかね』って思っていたけれど。
わかる気がする。
この、遥翔のカリスマ性とリーダーシップ、そして、絶対的な存在感。
これは生まれついだものであり、天性のものだと。


