…そうだよ。 …どうしてこんなことに気付かなかったんだろう。 過去が全てじゃない。 悪い過去だけじゃない。 …いい過去だってあるんだよ。 「…そうだね、遥翔」 「そうやって素直に自分の非や間違っていた考え方を認めるところとか」 そして柔らかく遥翔は微笑み、 「俺は、そんな更紗だから好きになったんだ」