「何言ってんだよ」 「え…?」 「確かに俺よりバカだし、疑い深いし、天然だし、天然かと思いきやズバズバ言ってみたり。 見合いの時には突然『寝てもいいですか?』なんて無防備な事を平気で言うし。」 「…っ、その過去は消して下さい!」 「…だけど」 「…?」 「その“過去”があるから“今”がある訳で」 「…!」 「その“過去”がなかったら、“今”俺たちは一緒にいないかもしれないだろ?」