突然遥翔はそう言い、 私の右頬に付いたクリームを人差し指ですくい上げ、それを舐めた。 それはもう、自然に。 マンガのワンシーンのように。 「なんで…!」 「付いてたから取っただけだろ?」 「そうじゃなくて…!」 舐めたことなど気にも止めていない遥翔。 ―――私とは違うみたい。 やっぱり、遥翔は女性経験豊富なんだな、と感じた一面だった。 それと同時に何だか苦しくなった。