「決めたか?」 遥翔が入ってきた。 この、 ―――女の子オーラ全開の白にパステルピンク、ゴールドと可愛らしい店内に。 それにもびっくりしたけど、 憎たらしいのが、全然違和感がないこと。 …どこにでも出張できますね、遥翔サン。 心の中でそう言いながらも、 「どれにしようか迷ってて…」 と私は言う。 すると遥翔は見比べていて、 「更紗なら、全部似合うだろ」 私に微笑み掛けながら、そんな口説き文句を言う遥翔に私はまたドキドキした。