かと言って、臆病な私が注意できるはずはないんだけど…

不良の方は見ないようにして、早足で横を通り抜けることにした。



それにしても、何でこんな朝早くからたまっているんだろう。

はっきり言って邪魔だ。

この人たちは、家に帰ってないのかな?




────カラン




ん?足に違和感が…

考え事をしながら通り抜けようとしたら、何かを蹴った。

嫌な予感がして足元をみると…




「…てめぇー…」

「ひっ」




ジュースの缶が転がっていた。

そしてその先には…、服にシミをつけた不良が数人。




もしかして私、やっちゃった…?