ただそんなことを考えていた。

目を合わせないようにして、少し俯く。

もう朝みたいなことは嫌だ。



ガタンッと音がして、浅野くんが座ったことがわかった。

何故かすごく心臓が高鳴る。




「どこまで言ったっけなー…」




先生がまた出席をとり始めた。




体の右側に、意識が集中する。

なんだか見られている気がするのは気のせいかな…?




気になって、浅野くんの方をチラッと見てみた。




「……っ」




目があってしまった。