ほっとため息をついたとき、名前を呼ばれて慌てて返事をする。 そう言えば、隣の席が空席だ。 誰かいるのかな? それとも空席? じっと隣の席を眺める。 もしここが空席じゃなかったら、どんな人が隣なんだろ? もしかしたら、一番の友達になれるかもしれない。 なんだか楽しみでニヤけてしまった。 そんな私のニヤけを止めるように、教室の扉がガンッと開いた。 おもわず肩がビクッと上がる。