「…結局遅刻っすね」




学校には着いたものの、入学式は始まっていた。

体育館に途中で入っていくのは嫌だけど、仕方がない。




「ありがとう。優斗くんたちも学校あるのに…」

「優斗でいいっすよ。大丈夫っす。今日昼からなんで」




あぁ…、やっぱり安心するな。

この笑顔。




優斗がまた無邪気に笑った。




「じゃあ俺等授業あるんで」

「あ、うん。ばいばい」




3人は手をふっていってしまった。

不良が真面目に授業に出るなんて…

なんだかおかしくて笑ってしまった。