後、は....




「あ、」


思わず声を漏らした



そこには莞のチャリの鍵に
くっついてたキーホルダー


真っ青な星のキーホルダー
シンプルなのにかっこよくて
無い物ねだりのつもりで

言ったら案外簡単に
莞は「欲しいならあげる」


と言い慌てるあたしをよそに
鍵からキーホルダーを
取り外してあたしに渡してくれた





後...後....



「こんだけ、だ」



この2つしか莞との形がない


「もっと残しとけば..」

また溢れた涙を両手で
押さえてわんわん泣いた