忘れた地球









彼女なのに
何にも分かってなかった




ただ横で幸せそうに
笑う莞は幸せなんだって
思い込んでた



あたしの横で笑ってた
莞はあたしに見えない
ように辛さを抱え込んでたんだ





馬鹿だ、あたし、最悪







莞の綺麗な死に顔を見たら
ボロボロ溢れる涙が
止まらなかった


泣き叫びたかった、
けど叫べないくらい声が出なかった






あたし、苦しいよ、
莞がいなくて、