「のーりちゃん♪」


「キャア!」


式が終わった途端琴音が後ろから抱き着いて来た。


「琴音!」


「アハハ、ごめんごめん」


この人は…本当に悪いと思ってる?


「入学式長かったね」


夏葉も来て、3人で教室へ。


「ずっと座っててツラかったよ。紀香、幹居君…分かった?」


「うん、分かった」


あれだけ騒がれて分からなかったら、私バカだよね?


「紀香に幹居君について詳しく教えてあげるわ!」


「いいよ別に」


「ダメ!同じクラスなんだから、聞いて覚えなさい!」


勢いに圧倒され、渋々頷く。