心の中で一応謝罪して、幹居君の挨拶に耳を傾ける。


私以外の殆どの女子生徒の皆さんは、顔ポワンと赤くして、フワフワっと上の空モード。


だから私くらいは、ちゃんと幹居君の話、聞いてあげなくちゃ!!


にしても………さっきから、キッチリした完璧な挨拶文読んでるよね……


自分で考えたとしたら、本当立派だよ幹居君っ!!


上から目線で、図々しくもそんな事を思っていたら………


ふと時々、幹居君が暗い顔をするのに気づいた私。


あっ……


また一瞬だけどなった。


――――……なんでだろうか?